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音声感情解析

自動車盗難事件と音声感情解析との関連

2025.04.04

海外活用事例

海外事例 《保険会社向け不正請求向けソリューション事例》

解体目的の中古車販売詐欺(Fraud in the Sale of Cars for Dismantling)や保険金不正請求詐欺向けの活用事例

日本では余り聞きなれない言葉ですが、外国(米国など)では、所有する車両を解体する目的で(非正規の)解体業者に販売し、自身の所有する車両が盗難されたと保険会社に申請して保険金をだまし取る手口の詐欺行為のことを言います。通常は申請者自身が居住する州では無く、近隣の州にある不正規業者に販売して、盗難車の追跡調査がされにくくするのだそうです。これは明らかに詐欺行為であり、犯罪です。

音声周波数領域での発声バイオマーカーの解析により不正申告を検出し、自動車保険詐欺などの不正請求詐欺の兆候を識別する有益な知見を与えます。

このシステムは次のように動作します。

 

① 保険会社は自動車盗難保険の請求が来ると、請求者と保険会社が電話や面談で直接話をします。電話や面談会話は記録されます。

 

② その電話で、自動車盗難保険に関するあらかじめ用意された質問を請求者に行います。(この質問は過去の請求事案から作り出されたもので過去のノウハウが詰まっているようです。もしも請求者が不正を働いているなら感情的な動揺を引き起こすような質問を投げかけます。)

 

③ 得られた音声録音は人手を介することなく、システムが自動的にほんの数秒で解析します。システムはその音声から感情解析を行い、答えた請求者がストレスを感じているか、感情的な不規則さがあるかなど、保険金詐欺の可能性のある兆候を検出します。

 

④ もし、その兆候が検出されれば、その請求にアラームフラグを立てて、詳細な調査を専門家が行います。もし兆候がなければ、支払い手続きにそのまま迅速に移行します。

 

高度な音声解析技術により保険会社は詐欺行為撲滅のための強力なツールをもつことになります。


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