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音声活用ブログ
JCR様で音声のトーンがオンラインでのアピール、説得にどのように影響するのかを調査
2021.05.21
Nemesysco社
テーマ:
Nemesysco社のHPより
Nemesysco社のHPにJCR様で音声のトーンがオンラインでのアピール、説得にどのように影響するのかを調査したことが紹介されていましたのでその記事を和訳して紹介します。
音声のトーンが、説得することにどのように影響を与えるか? How Vocal Tones Impact Persuasion
この調査は、音声のトーンがオンラインでのアピール、説得にどのように影響するのかを調査の対象にしています。 これは、LVAパラメーターに反映される説得する側の声のトーンが、より強い関心(Focus)、より少ないストレス(Stress)、および極端な感情(Extreme Emotion)がより小さい場合に、アピールが成功するという仮説を支持する内容です。
2回の実験で、研究者は、音声のトーンが投資の決定に影響を与えるという発見を再現し、知覚能力が音声のトーンが説得する試みに対して、その成功との関係を仲介することも示しました。 調査では、マーケティング資料に音声要素の探求を導入し、説得を調査する際に二次データと実験を組み合わせる価値について語っています。
人は、音声のトーンによって、説得に影響を与えることができますか? この質問を調査する新しい「Journal of Consumer Research」誌の記事の著者である、Xin(Shane)Wang、Shijie Lu氏、Xi Li、Mansur Khamitov氏、NeilBendle氏にお聞きしました。 その内容をご覧ください。
アピール、説得がうまく進められるかは、説得する側の話し方など、一般の測定が難しい特性と関連しています。 膨大な量になるオンラインでの相互間コミュニケーションは、受信者であるコンシューマの重要な現象を研究する方法だけでなく、プロセスそのものの変更方法を提供します。 たとえば、オンラインで説得を試みた人は、握手やアイコンタクトでは効果が及びません。 しかしながら、テクノロジーは、説得の対象者(つまり「受信者」)が直感的な評価を可能にする術(すべ)を提供します。 特に、オンラインビデオでは、受信者は説得者の声、トーンを聞くことができます。 これが、説得を試みていることに対して、受信者が反応するための合図を送っていることになります。
このようなことを背景として、私たちの調査の出発点は、説得する側が提供する「合図」を元にして、受信側が説得する側に対して信頼できるがどうかを判断する可能性がある、ということを提案することでした。さらに、私たちの予測では、よりストレス(Stress)が強い状態の話し手は、能力が低いと認識されてしまい、それにより説得力が低くなるというものです。そして、重要なことを最後に付け加えますが、過度に感情的(Extreme Emotion)に見えた話し手も、能力が低いと認識されてしまい、それにより説得力が低くなるというものです。
音声のトーンがオンラインでの説得にどのように影響するかを調査するために、音声要素の探求を使用して、クラウドファンディングのビデオピッチで説得する側の音声のトーンを測定しました。音声のトーンを実際の資金調達の場面で調査し、その結果と結び付けることで、受信者の行動に対する音声のトーンの影響について洞察できる環境が得られる可能性があると考えました。最初に、Kickstarter*の音楽とテクノロジーのカテゴリーを使用した大規模な実証研究で、私たちの予測をテストしました。
* kickstarter https://ja.wikipedia.org/wiki/Kickstarter
これらのカテゴリーのプロジェクトでは、専門的な投資家ではない一般の人たちを対象として比較的少額の資金を集めることを目的として、オンラインでビデオを投稿することが多くあります。Kicstarterは、大手のオンラインクラウドファンディングのプラットフォームとして、商用および非商用を問わず、主に新しいアイデアのサポートを求める起業家およびアーティストを対象としています。ここで、重要なことは、このプラットフォームが寄付によって成り立っているのではないことです。起業家は、提案するプロジェクトに対して、説得をして、資金を提供させる必要があるということです。コントロールされた環境での実験に基づく二次データ分析を行い、説得する側の知覚能力をさらに深く掘り下げて、音声のトーンに対する受信者の反応を調査しています。したがって、私たちの研究は、説得を調査する際の、二次データと実験を組み合わせることの価値についても説明しています。
私たちの調査結果は次のとおりです。
起業家および資金調達を求める人は、自分の声のトーンを監視し、言葉と同時に送信する信号を注意深く検討する必要があります。
説得する試みが成功するのは、(1)集中力(Concentration)、(2)ストレス(Stress)の少なさ、(3)安定した感情 のトーンが原因である可能性が最も高いです。これらの3つのトーンの側面により、受信者は起業家の能力についての結論を導き出すことがあります。
そのため、音に集中し、安定した状態で、ストレスを感じたり、感情的にならないことが、自分の能力を示すことになります。もちろん、これは、自然に話すことでできることではなく、さまざまな訓練が必要になる場合があります。
これらの結果は、説得する試みが成功する重要な指標を示しており、市場調査を行うことで音声要素の探求がより大きな役割を持っていることを示唆しています。
魅力的なこの新しい手法は、人間の音声の重要な要素を定量化することができることで、多くの分野で有望です。
市場調査は、この分野で主導権を握ることができます。話し手の考えを洞察し、プレゼンテーションするスタイルを特定し、説得の有効性を評価することができます。
さまざまな音声の探求技術の応用と検証に関するさらなる研究は、非常に価値があると強く感じています。
Nemesysco社HP:https://www.nemesysco.com/research/
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