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音声感情解析

なぜ音声から感情がわかるのか? 声に宿る“感情”を読み解く

2025.04.04

お知らせ

なぜ音声から感情がわかるのか? 声に宿る“感情”を読み解く

1. はじめに|声に宿る「本音」は、無意識にこそ現れる

  • 人は話している言葉以上に、「声の質」に本音や心理状態が現れる。
  • 実際、声のトーン・スピード・間・音圧・震えなどの“揺らぎ”には、無意識の感情が反映されている。
  • 当社の音声感情解析は、言語によらず非侵襲で本音を可視化する技術である。

2. なぜ声に感情が現れるのか?|生理反応としての“声の変化”

  • 感情は、脳が自律神経を介して身体に反応を起こす現象。
  • それにより発声器官(喉・声帯)や呼吸パターンに影響が生じ、声の微細な変化を生む。
  • たとえば「怒り」は音量とピッチ上昇、「不安」はトーンの震えや語尾の曖昧さに現れる。

3. 音声感情解析のメカニズム|LVA(Layered Voice Analysis)技術とは

  • Nemesysco社が開発したLVA技術は、人の声に含まれる複数層のマイクロ変化を同時解析する。
  • キーワード:“Voice Micro-tremors(声の微細振動)”

      人間が制御できない、非随意的な声の揺らぎが解析対象。
  • 感情状態(ストレス、興奮、緊張、安心など)をリアルタイムかつ非言語情報から抽出可能
  • 特徴:
    • 言語依存なし
    • 録音データや通話音声にも適用可
    • 疲労・ストレス・怒りなど、本人も気づいていない感情の兆候をも検出可能

4. 当社の技術の特長|“意識の奥”にある感情を捉える力

  • 当社の解析技術は、Nemesysco社LVAの正規ライセンス技術を採用し、独自に国内向けにチューニング。
  • 日本語環境・通話品質・発話文化への最適化により、高精度・高信頼性の感情可視化を実現。
  • 本人の自覚がない“非随意的な感情変化”を捉えることも可能であり、
    • メンタルヘルスケア
    • 離職リスクの予兆検出
    • 顧客の潜在的不満の感知
    • 商談中の本音・躊躇・納得感の推定
    • お客様苦情の検知や予測

      に活用されている。

5. “言葉にならない本音”を可視化する意味

  • 顧客満足度・従業員満足度・エンゲージメント・信頼度などの数値化しにくいKPIが可視化できる。
  • ストレスや不安の兆候を検知し打ち手を講じることができる。
  • 表情分析やテキスト分析では解析できない領域での活用

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